本格的な夏控え「暑熱順化」を/日本気象協会などが呼びかけ【岡山】

本格的な夏を前に熱中症が心配される中、日本気象協会などは、体を暑さに慣らす「暑熱順化」の重要性を呼びかけています。火災や災害の現場で活動する消防職員は、今の時期から暑熱順化トレーニングを行っています。
岡山市の西消防署でも毎年4月から、重装備で人命救助に当たる消防職員が、通常の訓練に暑熱順化トレーニングを組み込んでいます。
5月21日は火災の現場に出動する時と同じ装備にカッパや防火服を重ね、ランニングや筋力トレーニングなど合わせて40分間行い、汗を流しました。訓練を繰り返すことで熱中症になりにくい体を保てるそうです。
総務省消防庁の統計では、岡山県内で熱中症疑いによる救急搬送は例年7月が最多ですが、今年は4月29日から5月12日までの間に既に20人が搬送されています。
暑熱順化にはおよそ2週間かかるとされ、早めの対策を呼びかけています。
日本気象協会は、日常生活の中でも取り入れることができる暑熱順化を紹介しています。
激しい運動ではなく、適度に汗をかく動きを意識しましょう。
週5日30分のウォーキングや15分のジョギング。週5日以上の筋トレやストレッチは1回30分程度が目安です。そして入浴は、2日1回はシャワーだけではなく湯船に浸かりましょう。

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