サクランボの作柄「肥大は非常に良い状況」県発表

山形県はサクランボの作柄調査の結果を発表しました。収穫量は平年よりも『やや少ない』と見込んでいますが、実の生育は順調のようです。

【農林水産部 高橋和博次長】
「肥大は非常に良い状況。今のまま生育が進めば、大玉の果実の生産ができると期待している。」

作柄調査は5月17日に県内48園地で佐藤錦、紅秀峰の木を対象に行われました。
県全体の予想収穫量は1万2100トンで、2023年に比べ93%、平年比で91%となり、結果は平年よりも『やや少ない』となりました。

この結果について県の担当者は、去年の猛暑の影響で、実が2つに分かれる「双子果」が「紅秀峰」を中心に多く見られたことや4月ごろの開花時期の高温と乾燥により雌しべに花粉が付きにくかったなどと分析しています。
県は来年に備え、高温対策を検討していく考えです。

【農林水産部 高橋和博次長】
「水で冷やすなど、対策は考えられるが、実用的かどうかとなるとまだまだ課題はある。どう対応していくかをこれから考えなくてはいけない。」

一方で、今年でデビューから2年目を迎えるやまがた紅王については、目標の出荷量40トンを確保できる見込みだと明らかにしました。

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