パリ・パラリンピックの出場枠が懸かるパラ陸上の世界選手権第5日は21日、神戸市の神戸ユニバー記念競技場で行われ、福井市の伊藤竜也(新日本工業)が男子400メートル(車いすT52)決勝で1分1秒32を記録し、2大会連続の銅メダルに輝いた。伊藤は既にパラ出場枠を得ており、代表入りは内定している。
決勝には8人が出場。伊藤はスタート直後から世界記録保持者のベルギー選手らを追い掛ける展開となった。200メートル地点で4位だったが、粘り強い走りで後半に1人かわし3位でゴールした。
伊藤は「前回の世界選手権でも銅メダルを取っているので、それを守れてほっとしている」と述べた。
伊藤は昨年7月の世界選手権の同種目で銅メダルとなり、パラ出場枠を獲得。日本パラ陸連が定める代表選考基準を満たしている。今大会は男子100メートル(車いすT52)にもエントリーしている。(野田勉)