マカオの金融業フルタイム従事者の平均月額報酬は2.2%増の約60万円=2024年1Q

マカオの銀行ATMのサイネージ(資料)=本紙撮影

 マカオ政府統計・センサス局は5月21日、今年第1四半期(2024年1〜3月)の金融業人材需給及び報酬調査統計を公表。

 今年第1四半期末時点におけるマカオの金融業フルタイム従事者数は8565人。このうち銀行業が7246人、保険業が812人、その他金融仲介業(決済機関と融資リース会社等)が297人で、それぞれ前年同時期から0.8%、0.9%、14.2%増だった。

 今年3月の金融業フルタイム従事者の平均報酬(賞与等の臨時報酬含まず)は前年同月から2.2%増の3万1180パタカ(日本円換算:約60.6万円)。このうち銀行業が3万1440パタカ(約61.1万円)、保険業が3万3390パタカ(約64.9万円)、その他金融仲介業が2万8680パタカ(約55.7万円)で、それぞれ2.0%、6.0%、3.1%増。

 今年第1四半期末時点における空きポジションは前年同時期から66枠減の267枠。このうち銀行業は46枠減の210枠、保険業は2枠減の34枠。採用条件に関しては、空きポジションの大半が高等教育学歴及び普通話(いわゆる北京語)及び英語能力を要求しており、銀行業では高等教育学歴が96.2%、保険業では97.1%、語学能力は普通話と英語が前者では96.7%及び93.8%、後者ではいずれも94.1%。

 今年第1四半期の銀行業における新規採用数は194人、離職数は239人。雇用率は0.3ポイント上昇の2.7%、離職率は0.4ポイント上昇の3.3%、欠員率は0.6%下落の2.8%で、銀行業における一部のポジションの欠員は補填されている状況を示す結果に。

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