中国「恋人の日」に「現金の花」を贈るのは違法の可能性―中国メディア

香港メディア・香港01は、中国で語呂合わせから「恋人の日」とされる5月20日に紙幣で作った「花」を送るのは法律に抵触する可能性があるとの見解を中国政府系メディアが示したと報じた。

香港メディア・香港01は、中国で語呂合わせから「恋人の日」とされる5月20日に紙幣で作った「花」を送るのは法律に抵触する可能性があるとの見解を中国政府系メディアが示したと報じた。

中国では「5・20」の発音が中国語共通語で「あなたを愛している」と似ていることから愛を告白する日、恋人の日とされている。記事によると、ここ数年は中国国内で紙幣を折って作った「花」を相手に送って愛を示すケースがしばしば見られ、2018年には重慶市の男性が33万元分の紙幣で花を作り、交際相手に送ったことがネット上で物議を醸したという。

中国政府系メディアの法治日報はこのほど、人民元貨幣を故意に破損させること、人民元の流通を妨害することは法律で禁じられており、紙幣を使って花束を作る行為は人民元のイメージを毀損(きそん)するとともに、制作過程で紙幣が破れるなどの破損が生じる可能性があると指摘した。

また、公共の場で愛情表現を行うことについても法治日報は「愛情表現はカップルたちの自由だが、その方法が不適切で道徳や倫理のボーダーラインを越えてしまえば公序良俗に反する可能性がある。愛情表現により他人に影響を与えた場合、公共秩序を乱した疑いで治安管理処罰を受けることになる」とし、行き過ぎた行動を慎むよう求めている。(翻訳・編集/川尻)

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