離島・飛島の住民の生活を守る 酒田海上保安部・電力会社が連携して停電想定した輸送訓練 山形

去年の年末から停電・津波と災害が続いた酒田市飛島の話題。停電の発生時を想定し、酒田海上保安部と電力会社が連携して人や資材を運ぶ訓練が、酒田港で行われた。

酒田海上保安部と東北電力ネットワークが合同で行った訓練には、約40人が参加した。
想定は、大地震により飛島で停電が発生して定期船「とびしま」が出港できず、保安部の巡視艇で復旧にあたる作業員や資材を島に運ぶというもの。

21日は、復旧に使う資材や現地で確認作業に使うバッテリー式の「電動キックボード」を積み込み、実際に作業員も乗船して、資材を置く場所や空きスペースなどを丁寧に確認していた。

(東北電力ネットワーク酒田電力センター・舩山義之所長)
「今後は酒田海上保安部と相談しながら、ヘリでの輸送試験なども検討していきたい」

(酒田海上保安部・相川武司部長)
「地域の安全安心、住民の生活を守るという究極の目的は同じ。万が一に備え、互いの組織を知り、必要な作業が円滑に進むよう訓練を続けたい」

2022年に協力協定を結んで以降、酒田海上保安部と東北電力ネットワークが連携して出動したことはまだない。
しかし、今年の元日には能登半島地震による津波も観測されていて、連携の重要さが増している。

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