「シーズンデビューは謎のまま」故障離脱している千賀滉大を米メディア懸念「チームはエースを必要としているが…」

負傷者リスト入りしているニューヨーク・メッツの千賀滉大の状況を、複数の米メディアが懸念している。千賀は現地5月19日にブルペンで投球練習を行なう予定だったが、右上腕三頭筋の張りの影響で回避。深刻な問題ではないと言われており、今週末までに投球練習を行なうという。

それでも、MLB1年目の2023年シーズンにチーム最多12勝を挙げてリーグ2位の防御率2.98をマークし、新人王2位、サイ・ヤング賞投票で7位に入った千賀の回復具合は米国でも話題となっている。

チーム専門メディア『Inside The Mets』は、「不振に陥っているメッツは、エースの回復に期待している。しかし、19日に予定されていたブルペンセッションはキャンセル。復帰計画が行き詰まった」と伝えた。

カルロス・メンドーザ監督は「キャッチボールをし、マウンドに上がったが、右上腕三頭筋に何かを感じた。ただ、診察した医師たちは心配していなかった。現時点では低レベルの懸念にすぎない。週末までにブルペンで投げることを願っている」と、千賀の状況を説明している。
しかし、同メディアは「医師が心配していないとしても、復帰が遅れるのは変わりない」と指摘。米メディア『FanSided』も、「センガの負傷に関する不安な情報。これはメッツ・ファンが最も聞きたくない話だ」と、千賀の負傷状況を伝えている。

「開幕前に負傷者リストに入ったが、ここまで長く戦列を離れるとは予想していなかった。5月下旬になっても、センガがいつシーズンデビューを果たすのかは謎のままだ」

現地5月20日時点でメッツは、21勝26敗でナ・リーグ東地区の4位と低迷。メッツのファンは千賀の復帰を心待ちにしている状況だ。

「もし、この先1週間だけ欠場するならファンも我慢できるだろうが、張りが解消しない場合はどうなる? 今週末までにブルペンセッションを行なう予定だが、それもできなかったら? いつ復帰できるのか不透明な状況は、エースの回復を望むチームにとっては不安要素だ」

メッツのファンは、千賀の一日も早い復帰を待ち望んでいる。

構成●THE DIGEST編集部

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