また大雨が降ったら…被災した中学校で防災教室

去年の記録的な大雨で浸水被害に遭った秋田市の中学校で、防災学習教室が開かれました。

地域で水害が起こるメカニズムを知ることで見えてくる、これからの防災。

いざという時への備えを学びました。

全校生徒22人の岩見三内中学校で開かれた、防災学習教室。

講師は、秋田大学で防災学と地理学を研究している専任講師、田口瑞穂さんです。

田口瑞穂さん

「なぜそこが避難場所なのかということも、自分で確認して、ここで本当にいいのか、より良いところがあるのではないか、避難場所としてはいいけど、洪水の時に川を横切って行かないといけない、それはどうかなとか、いろいろな判断をして下さい」

生徒たちは、田口さんが作った岩見三内地区の立体模型を使い、大雨が降った際に地域の水の流れがどうなるのかを考えました。

すぐ横を岩見川が流れる岩見三内中学校は、去年7月の大雨の際、校舎の1階が水に浸かりました。

地域に水が集まりやすい地形になっているため、逃げる場所を確認しておくことや、低い場所を通らない道順を知っておくことで、水害から身を守ることに繋がると田口さんは話します。

また、午後には水害を想定した避難訓練も行われました。

岩見三内小中学校は、避難場所に指定されていないため、いざという時は生徒を班ごとに分けて教職員が車で高台まで避難させることになっていて、その手順も確認しました。

地域の特徴を理解し、水害について学んだ生徒たち。

今後の防災への意識を高めていました。

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