[音響機材・チョイスの勘どころ]「ボックスサブウーファー」のタイプごとの特徴を解説!

「ボックスサブウーファー」の一例(カロッツェリア・TS-WX1210A)。

ドライブ中に聴く音楽の音質を上げたいと考えているドライバー諸氏に向けて、その思いを実行に移そうとするときに役立つ情報を多角的に発信している当連載。現在は「サブウーファー」の選び方を説明している。今回からは「ボックスサブウーファー」について解説していく。

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最初に、「ボックスサブウーファー」とは何なのかを説明しよう。これはつまり、大型のボックスとサブウーファーユニットとが一体化している製品だ。なおこれにはタイプ違いが大きく2つある。1つがパワーアンプまでもが一体化しているもので、もう1つがパワーアンプが内蔵されていないものだ。

なお導入のハードルが比較的に低いのは前者だが、パワーアンプを内蔵することにより価格が高くなることもある。逆にパワーアンプが内蔵されていないものはリーズナブルに仕上げられていることもあり、廉価なパワーアンプを組み合わせればむしろ総費用を抑えられることもある。なのでどちらがコストがかかりにくいかは一概には言えない。

ただ、パワーアンプも一体化していれば取り付け性は高まり、そしてパワーアンプを選定する手間も省けるので、手っ取り早く低音増強を実行できる。

一方パワーアンプが内蔵されていない場合には、好みのパワーアンプを自由に選べる。そこも楽しみたいたいと思ったら、パワーアンプを付属しないモデルが向く。

なお「ボックスサブウーファー」は小型・薄型ではないのでシート下へのインストールは行えず、基本的にはトランクルームに設置することとなる。ゆえに選定の際には愛車のトランクのスペースを鑑みながら、積載しやすいモデルを選びたい。

とはいえ音質性能を重んじるのであれば、大型モデルがアドバンテージを発揮する。筐体が大きくなればサブウーファーユニットの口径も大きくなる場合が多く、結果より迫力ある低音を鳴らしやすくなり、低域の再生レンジも広がる場合が多い。またボックスの容量がたっぷり取られていれば、その点でも低域の再生レンジは広がり、より豊潤な低音を鳴らしやすくなる。

逆にコンパクトな製品は、タイトな低音を鳴らしやすくなる場合が多い。レスポンスの良さを重んじるのであれば、コンパクトなモデルにも注目したい。

今回は以上だ。次回はその他のチェックポイントについて説明していく。乞うご期待。

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