<室内用シェルター>に<紙でできた寝袋> 『防災』テーマの技術展 「能登半島地震」でも備えの課題が浮き彫り(仙台市)

【画像】災害への備え <室内シェルター>や<救命ボート>も

「能登半島地震」では、災害への備えに対するさまざまな課題が改めて浮き彫りとなったが、仙台市内では防災をテーマにした技術展が開かれている。

21日開幕した「震災対策技術展」。

全国から47の企業・団体が、最新の災害用品などを紹介している。

浅野航平アナウンサーリポート

「こちらは、室内用のシェルターです。崩れ落ちる天井などから身 を守るのが目的で、重さ75トンまで耐えられます、大人2人ぐらいまでなら余裕を持って入れそうです」

揺れが来たらすぐにこの中へ。

手すりを掴み、落下物や倒れるものから身を守り、地震をやり過ごそうというもの。

価格はおよそ24万円、個人用として少し値が張るが、「能登半島地震」以降 売り上げは15倍も伸びているそうだ。

震災対策技術展・事務局 辰野浩樹さん

「防災意識が高まっている。ビジネ スとして少しずつ拡大してきて いる」

こちらは、紙でできている寝袋。

軽量で持ち運びやすく、ポリエチレンの内張りで保温性能も十分だという。

この技術展は、20年ほど前から全国各地で開催されているが、「東日本大震災」や「能登半島地震」を経て、非常食や寝袋といった被災者により身近の分野の出展が増えているそう。

会場には、企業や自治体などの防災担当者が多く訪れ、今後の防災計画の参考にしていた。

この震災対策技術展は、22日も開かれている。

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