鹿児島純心女子高校 2025年度から新コース設置 公開授業も 鹿児島市

キーワードは”対話”です。

創立91年を迎える鹿児島市の鹿児島純心女子高校に、2025年度から新たなコースが設置されることになり、21日、記者発表が行われました。

鹿児島純心女子中・高等学校 久松久美子校長
「これまで以上に広く世界の課題に目を向けて深く考える機会を提供し、解決に貢献できる力を育てることを目指したい」

鹿児島純心女子高校では、現在4つあるコースを2025年度から新たに2つのコースに改編します。

7割以上の国公立大学合格を目指して、教科学習を深めるS特進コースは増員し、世界や地域の課題解決のため、実戦できる力を育むG探究コースが新たに設置されます。

設置にあたり大きな役割を果たしたのが、全国各地で学校の教育改革に関わる石川一郎さんです。

学校改革プロデューサー・石川一郎さん
「最も大事なのは人間同士議論して対話をしていくこと」

“対話”をキーワードとして、21日は公開授業も行われました。

生徒
「ワンデイトリップの計画を発表したいと思います」

1年生18人が4つの班に分かれて、「鹿児島の魅力を世界に発信」というテーマでプレゼンテーション。

しかし、これは、あくまできっかけ。

発表に対して、生徒から質問をさせる時間を多く設けて、生徒同士で対話させることが狙いです。

生徒
「鹿児島のこれからの課題について教えてください」
「矢印のところに(所要)時間が何分って書いてあるが車でかかる時間。観光客が来ないから地方の公共交通機関が発達していないけど、そうするともっと来なくなるというところが課題だと感じた」

積極的に質問が飛び交い、生徒たちはそれぞれの発表について議論を深めていました。

学校改革プロデューサー・石川一郎さん
「これからの時代ってどうなるかはなかなか分からない。そういう時に考えて動ける子供たちが必要。人と人との対話、話し合いがとても大事だと思っている」

鹿児島純心女子高校は新コースの設置だけでなく、定期考査を廃止したり、授業時間を50分から45分に短縮したりと様々な学び方改革にも取り組むということです。

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