仏、ICCを支持 イスラエル首相らの逮捕状請求で

[パリ 21日 ロイター] - 国際刑事裁判所(ICC)のカーン主任検察官がパレスチナ自治区ガザでの戦闘を巡りイスラエルのネタニヤフ首相やイスラム組織ハマスの指導者らの逮捕状を請求したことについて、フランス外務省は20日遅く、ICCと「刑事免責に対する戦い」を支持すると表明した。

同省は「フランスはICC、その独立性、そしてあらゆる状況下での刑事免責に対する戦いを支持する」との声明を発表した。

バイデン米大統領はイスラエル当局者に対する逮捕状請求は「言語道断」と非難したが、フランス外務省は異なるスタンスを示した。

同省は昨年10月7日のハマスによる「反ユダヤ主義的虐殺」を改めて非難する一方、イスラエルのガザ侵攻について国際人道法違反の可能性を再度警告。

「イスラエルについては、検察官が提出した証拠を検討した上でICCの予審裁判部が逮捕状を発行するか決定することになる」と述べた。

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