羽田事故で放射性物質焼失 海保報告、周辺に影響なし

羽田空港

 原子力規制庁は21日、羽田空港の滑走路で日航と海上保安庁の航空機が衝突した事故により、海保機に搭載されていた放射性物質を含む部品計6個が焼失したと発表した。周辺環境や人への影響はなかった。

 規制庁によると、非常口表示灯5個とエンジン点火装置1個に、放射性物質のトリチウムやクリプトンが含まれていた。一般的に航空機に搭載されている部品で、海保が20日、規制庁に報告した。

 1月2日に起きた事故では、羽田空港のC滑走路に着陸した札幌発の日航機と海保機が衝突し炎上した。海保機の乗員5人が死亡し、機長が重傷を負った。日航機の乗客乗員379人は全員が脱出した。

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