多様な学びのニーズに対応します。宮城県は不登校を経験するなど学校生活や学習に困難を抱える生徒のため、2027年度に新しいタイプの高校を開校すると発表しました。
県によりますと、新しいタイプの学校、「idealスクール」は、仙台市青葉区にある宮城広瀬高校を転換する形で開校します。具体的には全日制の普通科で単位制を取り入れますが、生徒が自分のペースで学ぶことができるよう授業の時間帯を幅広く設定するほか、学校に通いづらい生徒のために、県内の通信制高校の単位も認めるとしています。
1学年200人で募集し学級は置かず、「チューター」と呼ばれる教育担当者が、生徒一人一人の進路や悩みの相談に応じるということです。
県教委高校教育課 高橋佳宏教育改革担当課長
「イメージは大学で、単位制で、必履修科目はあるんですけど、自由な科目を自分で選んで授業を選択していくというやり方ですので、生徒のニーズにできるだけ対応できるような学校にしたいと考えています」
一方、現在の宮城広瀬高校については、2027年度に生徒の募集を停止し、2028年度末で閉校する予定です。
県教委は、来年4月からの県立高校の再編計画も発表しました。蔵王高校は白石高校の分校となり、「白石高校蔵王キャンパス」となります。また、一迫商業高校は築館高校の分校となり、築館高校一迫商業キャンパスとなります。2校とも今年度入学した生徒が卒業する2026年度末で、閉校することになります。