聴覚障害者に情報を 指定避難所にモニター設置

災害時に聴覚障害者が情報をスムーズに受け取ることができるようにと、湖南市は手話や字幕放送が見られるモニターを市内4か所の指定避難所に設置しました。

設置された聴覚障害者用受信装置は、75インチのモニターで災害時に手話や字幕による放送が視聴できます。普段は、災害への備えに役立つ情報や手話を学ぶ番組などを見ることができ、3月に菩提寺まちづくりセンターなど4つの指定避難所に設置されました。モニターには手話通訳者が大きく映し出され、文章を読むのが苦手な聴覚障害者にも分かりやすいと言うことです。

「災害時に必要とされる情報が、聞こえる人と同じように入ってこない」導入のきっかけは湖南市聴覚障害者協会事務局長の木戸宇猪郎さんが阪神淡路大震災の時に避難所を巡って聴覚障害者の困りごとを調査した結果のこんな叫びでした。

湖南市によりますと指定避難所へのこうした聴覚障害者用の受信装置の導入は県内でもまだまだ少ないという事です。

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