任天堂、「ホグワーツ・レガシー」などの移植・開発に携わったShiver Entertainment, Incを買収へ

任天堂株式会社(以下、任天堂)は、アメリカ・フロリダ州の開発会社Shiver Entertainment, Inc(以下、Shiver)を子会社化する方針であることを発表した。
Shiverは「ホグワーツ・レガシー」や「Mortal Kombat 1」の移植・開発に携わっている。

任天堂がShiverを買収へ

任天堂は、Shiverを子会社化するためEmbracer Group ABとの間で株式譲渡に関する契約を締結したことを発表した。

Shiverはアメリカ・フロリダ州に本社を構えるゲームプラットフォーム向けソフトウェアの開発会社。
2012年の設立以降、ゲームパブリッシャーや開発会社から大規模タイトルの開発プロジェクトを受託し、近年では「ホグワーツ・レガシー」や「Mortal Kombat 1」の移植・開発に携わっている。
特に「ホグワーツ・レガシー」は最新技術や表現を遺憾なく使用したオープンワールドゲームとして要求スペックが非常に高く、持ち運び可能な携帯機であるNintendo Switchへの移植・最適化には一定の評価が集まった。

任天堂のコメント

今般、豊富なゲーム開発実績を持つShiverの開発スタッフを当社グループに迎え入れ、技術力の高い移植及び開発リソースを確保すべく、Shiverの全株式を取得し、子会社化することといたしました。
なお、Shiverは当社グループの一員となった後も、Nintendo Switchを始めとした複数のゲームプラットフォーム向けの移植及び開発業務を、当社以外のゲームパブリッシャーから受託・継続する予定です。

Switch後継機種との関連は

任天堂は2025年3月までにNintendo Switchの後継機種をアナウンス予定であることを明らかにしており、今回の子会社化もリソース確保という意味で無関係ではないという見方もある。
近年相次ぐ大型買収や人員削減など、再編の時期を迎えているゲーム業界。
止まらない市場規模拡大とともに競争はますます激化しそうだ。

なお、任天堂は今回の子会社化が当期の業績に与える影響は軽微としている。

© Saiga NAK