自力V消滅の西武、泥沼の6連敗 見えぬ光…借金15、首位とは16.5差 先発・今井が出血のアクシデントで初回5失点

 1回、ポランコに四球を与え満塁のピンチを招いた今井(右)=撮影・持木克友

 「西武3-5ロッテ」(21日、ベルーナドーム)

 自力優勝の可能性が消滅した西武が後半の追い上げも及ばず、泥沼の今季2度目の6連敗。首位ソフトバンクとのゲーム差は16.5と開き、借金は15に膨れ上がった。

 先発・今井が右手指先から出血するアクシデントに見舞われ、初回にまさかの5失点。

 先頭・岡への初球ストレートがすっぽ抜け、岡の顔面付近へのボール。岡は何とか中飛に打ち取ったものの、友杉、高部、ソトに3連打を浴びて1点を失った。この直後、今井は右手の指先を気にすると、ユニホームの右もも付近には血がついていた。

 さらに1死満塁のピンチを招くと、中村に2点適時二塁打を浴びると、佐藤、安田にも連続適時打を許して、一挙5失点となった。

 今季は無傷の3連勝、防御率1.47と好調の今井だったが、いきなりの大量失点となった。

 この日も、西武ベンチには、5日に62歳の若さで急逝した清川栄治投手育成アドバイザーの背番号「92」のユニホームが掲げられた。

 今井は二回以降は追加点は許さず、5回90球を投げ、9安打5失点で降板した。救援陣も無失点でつなぎ、反撃を呼び込んだ。

 打線は三回に源田、岸の連打をきっかけに1点を返すと、六回には平沼が適時打。七回にも外崎の適時打で2点差に詰め寄ったが、反撃もここまでだった。

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