JR四国次期社長に四之宮氏(西条出身)内定 県出身者は初

JR四国の次期社長に内定し、現社長の西牧世博氏(左)と握手を交わす四之宮和幸氏=21日夕、高松市

 JR四国は21日、次期社長に代表取締役専務の四之宮和幸氏(59)=西条市出身=を昇格させる役員人事を内定したと発表した。1987年の国鉄分割民営化後に入社した世代が初めて社長となる。新型コロナウイルス禍で低迷した鉄道事業の立て直しに一定のめどがつく中、ホテルや不動産など鉄道以外の成長分野の育成に新体制で臨む。ローカル線の今後の在り方を巡り、進展が見られない自治体との議論についても手腕が問われる。

 愛媛県出身者がJR四国の社長となるのは初めて。社長交代は4年ぶり。

 四之宮氏は西条高校卒で京都大大学院修了後、89年にJR四国入社。愛媛企画部長、鉄道事業本部営業部長、取締役財務部長などを歴任し、2020年から総合企画本部長を務める。22年6月から現職。企業の合併・買収(M&A)やファンド設立のほか、23年に実施した運賃値上げの実務をこなし、グループで中核の仕事を担ってきた。

四之宮和幸氏

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