「サイ・ヤングと並ぶ快挙を成し遂げた」日米通算200勝達成のダルビッシュ有に米国内では賛辞止まず! 更なる大記録も目前

金字塔を打ち立てた右腕には、さらなる期待が寄せられている。

サンディエゴ・パドレスのダルビッシュ有は、現地時間5月19日のアトランタ・ブレーブス戦に登板し、日本人投手では野茂英雄、黒田博樹に次いで3人目の日米通算200勝という大偉業を達成した。

ブレーブス戦では7回2安打無失点、9奪三振という快投を披露。この日の勝利で4連勝と好調ぶりも際立っている。過去2試合の登板で投球回はそれぞれ7イニングを数え、球数も100球前後まで増えるなど、負傷者リストから復帰後はコンディションの良さを感じさせている。

キャリア19年目にして快挙を成し遂げるなど、高いパフォーマンスを続けるベテランには米メディアも熱視線を送っている。スポーツサイト『CLUTCHPOINTS』は5月20日、ダルビッシュの特集記事を配信し、「日曜日にこの37歳は、アトランタ・ブレーブスの強力な打線を相手に支配的な投球を続けた」と記した。

さらに、「ダルビッシュは7回を無失点で投げ、今シーズン最高の9人の打者から3人の出塁しか許さなかった」と振り返りながら、2試合連続の7回以上無失点、被安打2以下という記録がMLB史上2番目の年齢で達成したものだと指摘。「1905年9月、38歳のサイ・ヤングと並ぶ快挙を成し遂げた」と称えている。

また同メディアは日本出身選手による勝利数について、「あと4勝すれば、ヒロキ・クロダとヒデオ・ノモを上回ることになる」と言及。加えて、「ダルビッシュは昨年8月にノモを抜いてMLBで日本人投手として最多の奪三振数を記録し、MLB通算2000奪三振まであと25に迫っている」とさらなる偉業達成が目前となっていることも紹介している。

さまざまな記録への期待が寄せられるとともに、今季もパドレスの中心選手として活躍を続けるダルビッシュ。ベテランながらも衰えを見せない力強いパフォーマンスで、これからも多くの野球ファンを魅了していく。

構成●THE DIGEST編集部

© 日本スポーツ企画出版社