【西武園競輪】阿部大樹「憧れの脇本雄太に近づこうと…」から一転 セッティング戻して良化

自力で準決を突破しホッとした表情?の阿部大樹

西武園競輪のFⅠナイターは21日に2日目を迎え、10RのS級準決勝では地元・阿部大樹(35=埼玉)が渾身のまくりで2着に入り、無事に決勝進出を決めた。

近況は人の後ろを回る番組がメインの阿部だが、初日特選に続いて地元戦の準決も自分で動く番組が用意されていた。「もちろん、できた番組で勝負するのが選手ですし、文句はありませんよ」と前置きした上で「地元なので、ひょっとしたら目標を付けてくれるのかな、なんてちょっとだけ期待してました」と明かした。

初日特選は林大悟の番手に飛びつく形になったが「今日(2日目)は力勝負すると決めていました」と前受けから下げて巻き返すタイミングをうかがい、勝負どころで一気にスパート。けん制されるも、懸命に耐えて決勝の切符をつかんだ。

レース後は「いい番組を組んでくれたおかげ(笑い)。結果が全てですから」とジョークを飛ばしたあと「前回から3年前くらいのセッティングに戻したんです。(同期同級生で)憧れの脇本雄太に近づこうとスピード競輪のセッティングをずっと試していたけど、自分には合わなかった(苦笑)。体も良くなっています」と好走の要因を語った。

「でも、やっぱり目標がほしい(笑い)」という願いは通じず、決勝も自分で動く構成となったが「近藤(保・41=千葉)さんが任せてくれるし、もう1日自力で頑張ってみます」と笑顔で答えた。

2010年2月のA級1・2班戦以来、S級では初めてとなる西武園Vを目指して豪脚を繰り出す。

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