【ソフトバンク】超猛攻21得点で5連勝 一方的すぎて6回無失点の有原航平57球でお役御免

スイスイと4勝目をマークしたソフトバンク・有原航平

鷹が打って打って、打ちまくった。首位を快走するソフトバンクは、21日の楽天戦(みずほペイペイ)に21―0の大勝。打線が序盤から活発で23安打を集中させた。打線が5回までに打者一巡のイニングを2度つくるなど、2016年以来となる大台の20得点。今季3度目の5連勝を飾り、貯金を今季最多の18に更新した。

歓声が鳴りやまなかった。初回こそ三者凡退だったが、2回にスイッチオン。先頭・山川から5連打が飛び出して、相手先発ポンセを急襲して大量7点を奪った。3回は栗原が待望の今季1号ソロ。手を緩めない打線は4回に再び爆発した。先頭の周東、続く今宮が連続三塁打。戦意を失ったように相手先発・ポンセが柳田に四球、山川に死球を与えると、ようやく楽天ベンチが白いタオルを投げ込んだ。

ただ、火がついた鷹打線は2番手・桜井にも容赦なくマシンガンのように安打を重ねた。3連打、四球、3連打とつながり10得点。今宮が2リーグ制では初となる1イニング2本の三塁打をマークするなど、お祭り騒ぎの攻撃となった。

18点リードの5回には栗原がこの日2発目となる2号2ラン。「(先に今季1号を放っていた周東)佑京さんを超えることができました。それがよかったです」と、公私で仲のいい周東の名前を挙げて、ユーモアたっぷりに喜びを語った。三塁打が出ればサイクル安打という状況で、それを上回る結果に勢いのすさまじさを印象づけた。

自慢のクリーンアップを挟む2番打者・今宮と6番打者・栗原に当たりが出たことは大きな収穫だった。先発した有原航平投手(31)が6回無失点でお役御免となったが、その球数が57球だったことも一方的すぎる展開を象徴していた。

強すぎる鷹の勢いが、どうにも止まらない。

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