マンチェスター・ユナイテッドOBのファーディナンド氏がクラブの体質を痛烈批判「彼らはただ契約を終えるだけ」

写真:古巣クラブに厳しい指摘をしたファーディナンド氏©Getty Images

元イングランド代表DFのリオ・ファーディナンド氏が、古巣マンチェスター・ユナイテッドの補強戦略を厳しく批判した。自身のYoutubeチャンネル『Rio Ferdinand Presents FIVE』で語っている。

最終節でブライトンに2-0と勝利したものの、苦しいシーズンを過ごしたマンチェスター・ユナイテッド。プレミアリーグ創設以来、最低順位となる8位でシーズンを終えると、得失点差「-1」という記録を残した。

ファーディナンド氏は、低調な結果に終わったマンチェスター・ユナイテッドの改善すべき点として、クラブの補強戦略に焦点を当てている。中でも昨夏、ジョニー・エヴァンズの復帰を決めたクラブの方針に厳しい言葉を投げかけている。

「ジョニー・エヴァンズ。私は彼のことが大好きだが、彼は本当にあそこにいるべきではなかった。マンチェスター・ユナイテッドが進歩を選ぶクラブであるのなら、彼はあそこにいるべきではない。夏に再加入して、今季はおそらく最高のCBだったが、今はカゼミーロがCBとしてプレーしていて、ただケガ人の隙間を埋めている状況だ」

続けてファーディナンド氏は「給与や移籍金に莫大な費用をかけたにもかかわらず、フリートランスファーで移籍する選手がいる」と語り、移籍市場で巨額の損失を被り続けているクラブの体質を指摘している。ヴィクトル・リンデレフ、アーロン・ワン=ビサカ、ハリー・マグワイア、スコット・マクトミネイなどは、来シーズン終了後に契約満了となる予定だ。

「契約が残り1年なのに移籍しない選手もいるが、彼らはただ契約を終えるだけで、彼らからは何も得られないだろう。そしてただ座り、タバコを吸ってのんびりするだけだ。選手の獲得と放出に関する動きは芳しくない状態が続いている」

「選手を解雇することはできない。なぜかって?彼らは入団時に、市場価格を大幅に上回る金額で契約を交わす。それがうまくいかなかったら、他のチームは誰も支払うことはできないからだ。そして彼らは居座り続けることになる」

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