【広島】末包昇大2試合連続での殊勲3ラン 縁ある阪神・村上との対戦「結構、楽しみにしていた」

お立ち台で床田寛樹(左)、野間峻祥(右)から称えられる広島・末包昇大

広島・末包昇大外野手(27)が21日の阪神戦(マツダ)で2試合連続弾で、チームの4連勝に貢献した。

2点をリードして迎えた3回。母校・東洋大の後輩でもある昨季のMVP右腕・村上頌樹投手(25)を〝実質的KO〟に持ち込む値千金のアーチだった。一死一、三塁から後輩のフォークを中堅バックスクリーンへぶち込む2試合連続2号3ラン。大学時代は同部屋で後輩でもあった右腕との対戦を「結構、楽しみにしていた。本当にやさしい子。(昨年の)MVPの素晴らしい投手から打ててよかった」と持ち上げつつ「うれしかったです」と試合を決定づけた一撃を満足そうに振り返った。

今季はキャンプイン直前に右ヒザを故障。レギュラー獲りを目指したキャンプの大半はリハビリ組で完治に努め、再発防止に向けた取り組みも忠実に行ってきた。再起へのリハビリと並行し、キャンプ前に110キロを超えていた体重を食事制限で絞り込み「やっぱりケガして体重増えていたら怒られるので」とキャンプ中に5キロ以上落とし、現在は108キロ前後と、古傷のヒザへの負担には細心の注意を払うようにもなった。

開幕から遅れること約1か月以上遅れ、ようやく一軍に出場した5月8日以降、9試合で打率4割、2発、7打点。3年目の和製大砲は、打線の中軸に欠かせぬ存在感を放つようになっている。

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