森山愛子 20周年記念コンサートで今後の休養を生報告「区切りの年を迎えて…」

東京・けやきホールでコンサートを行った森山愛子(撮影・YURIE PEPE)

演歌歌手・森山愛子が17日に東京・渋谷区のけやきホールでデビュー20周年記念コンサート「ありがとう そして明日へ」を開催し、休養宣言をした。

「愛ちゃ~ん」コールの中、デビュー20周年記念曲「雨の空港」を熱唱してコンサートの幕を開けた森山。「今日は20年分の感謝を込めて歌いますので、最後まで楽しんでください」とあいさつして「会津追分」「尾曳の渡し」「伊吹おろし」とカラオケでも評判の旅情演歌三部作を一気に歌い上げた。

7名のバンドメンバーからはお祝い20本のバラを受け取り、「バラは2番目に好きよ」と一言。次のパートに進む予定だったが、次々にプレゼントを渡すお客さんが後を絶たない状況で「まだ、4曲しか歌っていないのに、すみません。ありがとうございます。」と照れながらあいさつした。

ステージでは「イムジン河」「悲しくてやりきれない」そして、森山の新たな扉を開けた大切な楽曲でもある「約束」などを熱唱してみせた。コンサートの終盤に森山が「突然ですが報告があります」と切り出した。静まり返る会場で発した言葉は、誰もが予想していなかった休養宣言だった。「ちょうど20年前の5月19日に歌手デビューして、ここまでやってきましたが、20年という区切りの年を迎えて、心に浮かんだのは、このまま皆さんのお力に甘えて良いのかということでした。この機会に、いま一度、自分自身を見つめなおしてみたい、そう思い、少し長いお休みをいただきたいと考えました」と報告した。

また「小さな頃から歌が大好きで、いつか歌手になれたらいいなぁと思った私ですが、幸運なことに、水森英夫先生と巡りあうことができました。水森先生は、ありったけの情熱で 私に歌う事の楽しさや厳しさを教えてくださいました。どんなに感謝してもしきれません」と恩師で作曲家の水森氏に感謝の意を示した。

さらに「レコード会社やプロダクションの皆さん、そして事務所の先輩である坂本冬美さん、皆さまの力強い応援をいただき、たくさんの真心を頂いて、さまざまな場面で歌うことができました。感謝の気持ちでいっぱいです」とも語った。

最後には。水森氏作曲の「陽は昇る」を万感の思いを込めて歌い切って本編は終了。アンコールでは「人生一路」、デビュー曲「おんな節」を精いっぱい歌い上げた。

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