グーグル「Pixel 8a」は「Pixel 7a」とどこが違う? スペックや価格を比較

by 松本 和大

5月14日に発売された、グーグル(Google)の最新Androidスマートフォン「Pixel 8a」。「Pixel」シリーズでは廉価なモデルである「a」シリーズの最新版として展開される。

Pixel 8aは、先代モデルの「Pixel 7a」とどういった点が異なるのか? 本稿では、スペックや価格などを比較する。

左:Pixel 8a、右:Pixel 7a

大きさや外観

Pixel 8aの大きさは152.1×72.7×8.9mm、重さは188g。一方、Pixel 7aの大きさは152×72.9×9mm、重さは193.5gであり、数字を見ればそれほど大きな変化はないように見える。

ただ、実際に端末を目にすると、デザインが大きく変わったことに気づく。Pixel 7aに比べてPixel 8aは丸みを帯びたデザインとなっており、全体的にやわらかい雰囲気が感じられる。

Pixel 8a
Pixel 7a

Pixel 8aのカラーは、Obsidian(オブシディアン)、Porcelain(ポーセリン)、Bay(ベイ)、Aloe(アロエ)の4種類。そのうち、黒、白、青を基調とした3色は、色味や名称が先代と若干異なるものの、Pixel 7aからの流れを受け継いでいると言える。

異なるのは最後の1色で、赤をベースにしたPixel 7aのCoral(コーラル)の代わりに、鮮やかな緑色のAloeがPixel 8aで展開される。

いずれもPixel 8a。左:Aloe(アロエ)、右:Obsidian(オブシディアン)

ディスプレイ

Pixel 8aは、グーグル独自の有機ELディスプレイ「Actua ディスプレイ」を、「a」シリーズで初めて搭載する。Pixel 7aよりも40%明るくなったとされ、最大輝度は1400ニト(HDR輝度)、2000ニト(ピーク輝度)となっている。

また、Pixel 7aはリフレッシュレートが最大90Hzだったが、Pixel 8aは最大120Hzをサポートする。

ディスプレイの大きさはどちらも6.1インチ。解像度も1080×2400で変わらないが、先述のデザイン変更により、画面を見たときに受ける印象は大きく異なる。

Pixel 8a
Pixel 7a

チップセットなど

メモリーとストレージ構成は変わらない。両機種とも、8GBのメモリー(LPDDR5)と128GBのストレージ(UFS 3.1)を搭載している。

Pixel 7aが「Pixel 7」シリーズと同じチップセット「Tensor G2」を搭載したように、Pixel 8aは「Pixel 8」シリーズと同一の「Tensor G3」を備える。

カメラ

Pixel 8aとPixel 7aともに、6400万画素(F値1.89)+1300万画素(F値2.2)のカメラを背面に備える。画角は変わらず、「超解像ズーム」として最大8倍のズームを利用できることも共通している。

Pixel 8a

ハードウェアのスペックを見ると変化がないように感じられるが、Pixel 8aではチップセットがTensor G3になったことにより、「Pixel 8」シリーズと同じ、さまざまな新機能が提供される。

たとえば「ベストテイク」は、何度か撮影した集合写真のデータから良い表情をピックアップし、1枚の写真に合成するもの。そのほか、指定した被写体の大きさを変更する「編集マジック」や、動画の音声からノイズを消す「音声消しゴムマジック」を利用できる。

バッテリーなど

Pixel 8aのバッテリー容量は4492mAhで、Pixel 7aの4385mAhと比べてわずかに大きくなった。先代と変わらず、最大18Wの急速充電のほか、ワイヤレス充電に対応する。

FeliCaを搭載することや、IP67相当の防水防塵をサポートすることは共通。なお、Pixel 8aは、「aシリーズでもっとも高い耐久性」とアピールされている。

価格

本稿執筆時点でのGoogle ストアにおける価格は、Pixel 8aが7万2600円、Pixel 7aが6万9300円。いずれも12回の割賦払いを利用できる。

NTTドコモ、au(KDDI)、ソフトバンクでは残価設定型の端末購入プログラムが展開されており、端末の返却を条件として安価に購入できる。

また、旧機種にあたるPixel 7aの場合、たとえばMVNOサービス「IIJmio」ではPixel 7aの未使用品が用意されている。より安く購入したい場合、こういった商品を検討してみても良さそうだ。

Pixel 8aとPixel 7aの主なスペック

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