売上不振のアップル、中国で早くも今年2回目の割引セール―中国メディア

20日、第一財経は販売不振が続く米アップルのiPhoneが中国のECプラットフォームで早くも今年2度目の大規模なセールを実施することを報じた。

2024年5月20日、第一財経は販売不振が続く米アップルのiPhoneが中国のECプラットフォームで早くも今年2度目の大規模なセールを実施することを報じた。

記事は、天猫(Tmall)のアップル公式旗艦店が20〜28日にiPhone 13、iPhone 14、iPhone 15シリーズの優待クーポンを配布し、通常価格9999元(約21万6000円)のiPhone 15 Pro Maxは7949元(約17万2000円)、7999元(約17万3000円)のiPhone 15 Proも6099元(約13万2000円)と2000元(約4万3000円)前後の割引になっているほか、その他のモデルも900元(約1万9000円)から1400元(約3万円)の値下げで、対象商品が計10万台以上用意されていると紹介。iPhone以外にもiPad mini、MacBook Air、Apple Watch、Air Pods、Apple Pencilなども数百元の値引きがあるとした。また、京東や中国移動のアップル自営ショップも幅広い商品で割引を実施していると伝えた。

その上で、アップルが大幅な割引キャンペーンを展開する背景について、近ごろ中国市場で激しい競争に直面しており、売り上げが減少していることがあると指摘。調査会社カウンターポイント・リサーチが4月に発表したデータによると、iPhoneの売り上げは今年1~3月に前年同期比で20%近く減少した一方、中国企業の華為技術(ファーウェイ)のスマートフォンの売り上げは同70%増と大きく増えたと紹介した。

また、アップルは今年初めにも中国のアップルストアで多くのiPhone製品の値下げを発表し、即効性があったと紹介。5月初めのアップルの決算会見でもティム・クック最高経営責任者(CEO)が中国の売り上げは「予想外に伸びている」と述べたことを伝えた一方で、アナリストからは「アップルの中国での販売ピークはもう過ぎた」との見方が出ているとした。(翻訳・編集/川尻)

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