日本一奪還の可能性は「50%」全国新酒鑑評会きょう結果発表 福島の『日本酒の神様』に聞く

いよいよ22日、「全国新酒鑑評会」の結果が発表されます。福島県の酒は日本一に返り咲くことができるのでしょうか?

新酒の出来を競う「全国新酒鑑評会」で、福島の日本酒は、おととしまでは金賞受賞数が9回連続日本一でした。しかし、去年は5位で、10回連続の日本一を逃しました。再び、金賞受賞数日本一へ。県民も期待しています。

福島市民「たくさんおいしいお酒があるので、今年また(日本一を)獲ってほしいと思う」

福島市の県観光物産館では、17日から一足早く、全国新酒鑑評会に出品した酒の販売会が行われていて、今年出品された35銘柄が順次、入荷・販売されています。

熊本から来た人「熊本にもけっこうおいしいお酒が多いけど、こっちの方がおいしいかな」

福島の酒は、再び日本一に返り咲くことができるのでしょうか。

今年はどうなる?『日本酒の神様』に聞く

これまでの全国新酒鑑評会を振り返ると、福島県の日本酒が初めて金賞受賞数日本一になったのは、2005年度でした。その後も常に2位以上をキープし続け、震災後の12年度に再び日本一に輝きます。それ以降、トップを守り続け、新型コロナの影響で金賞選定がなかった19年度をはさみ、21年度に史上初の9連覇を成し遂げました。

しかし前回の22年度、さらなる記録更新10連覇なるかというところで、結果は5位でした。

今年こそ金賞受賞数日本一返り咲きなるか、今年の酒の出来について『日本酒の神様』に聞きました。

出来栄えに自信も可能性は「50%」?

福島県の日本酒アドバイザー鈴木賢二さん。長年にわたって、県内の蔵元に酒造りの技術を指導してきたことから『日本酒の神様』とも呼ばれています。鈴木さんは、今年の酒の出来について自信をのぞかせます。

鈴木賢二さん「昨年よりも出来が確実に良くて、今年は良い成績になると思っている」

その理由は「コメの硬さと水の配分がうまくいった」からだといいます。

鈴木さんによると、去年はコメが硬く、水に溶けにくかったため薄味になってしまったといいます。今年のコメも硬かったことから、去年の反省を活かし、仕込みの水を減らすことで、今年の酒は良い出来栄えになったということです。

鈴木さんに日本一奪還の確率を聞いたところズバリ「50%」。鈴木さんが謙虚な方ということもありますが、他県の日本酒造りのレベルも上がっていると話していて、大手の蔵元が多い兵庫や、上位の常連で出品数も多い長野、新潟も強敵だと話していました。

運命の結果発表は22日午前10時、インターネット上で行われます。



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