【ニューヨーク共同】日本製鉄から買収提案を受けている米鉄鋼大手USスチールは21日、同業大手クリーブランド・クリフスが買収を妨害しようとして「利害関係者に誤った情報を流し続けている」として名指しで非難する声明を発表した。
クリフスは昨年、USスチールを総額70億ドル（約1兆円）余りで買収することを提案したが、USスチールは141億ドルを提示した日鉄を選んだ経緯がある。米当局による審査などで日鉄による買収完了が当初の想定より遅れることが見込まれる中、市場にくすぶる懸念を払拭する狙いがあるとみられる。
