ポルトガル2部オリベイレンセのカズこと元日本代表FW三浦知良(57)が21日に帰国し、欧州での経験からさらなる進化に自信を見せた。
加入2年目の今季は、公式戦で6試合に出場したが無得点。羽田空港で取材に応じたカズは「出場機会も少なかったし、ゴールも挙げられなかった。悔しさがほとんどだった」と振り返った。
それでも欧州強豪国での経験は、還暦を間近にしてさらに進化を体感させるものだった。
「12月に監督が代わったけど、新しい(リカルド・シェウ)監督がポルトガル1、2部の中でも一番練習をやる、きつい監督が来てしまった。本当に毎日、ユースの選手と勘違いしているんじゃないかと思うくらい『ミウラ、走れ! 走れ! もっと速く走れ!』と」。〝鬼軍曹〟のスパルタ指導によって、走力の強化を徹底的に図ったという。
「いつもアフリカ系の身体能力が高い選手と走り(の練習)で組まされたりとか。勝てなくても、とにかく100%必死になって。練習試合、紅白戦、ミニゲームでテンション上がったり、自信になったり、次いけるかなと思ったり」と選手として新たな自信を得た。
さらなる進化に期待がかかるカズ。注目される去就については「そんなにたくさんの選択肢があるわけではないと思う。いろんな決める条件が自分の中にある」と答えつつ「ブラジルに行ってロマーリオと2トップ組むのもいいかなと。オファーないかな」と仰天プランも。同国リオデジャネイロ州2部のアメリカFCで現役復帰を表明したレジェンドとの競演を熱望した。「ちょっと現実的ではないかな」と言うが、欧州で充実の日々を過ごしたカズなら、ひょっとするかもしれない。