クアルコム、Snapdragon X Elite搭載のMac mini風ミニデスクトップPCを発表。ARM版Windowsアプリ開発向け

Qualcomm

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クアルコムは、マイクロソフトが発表した新しいSurfaceシリーズにも採用されているSnapdragon X Elite搭載のWindowsミニデスクトップPCを発表しました。価格は899ドル(約14万円)で、6月18日発売予定です。

「Snapdragon Dev Kit for Windows」という名前が示すとおり、このPCはソフトウェア開発者を対象として販売される製品で、Arm版Windows 11向けのアプリを開発できるように設計されています。

重さわずか2.1ポンド(約953g)の薄型フォームファクターを採用した外観は、黒いMac miniといった趣で、ディスプレイ、キーボード、マウス、Wi-Fi 7(または有線LAN)をつなぐだけでWindowsデスクトップとして使えます。

(▲画像:Snapdragon Dev Kit for Windows 仕様表)

昨年発表された「Windows 開発キット 2023」も似たような見た目でしたが、Snapdragon Dev Kit for WindowsはSnapdragon X Eliteによる優れたパフォーマンスが期待でき、仮に一般向けとして発売しても十分に売れそうです。

この製品に搭載されるSnapdragon X Eliteは、仕様表には「X1E-00-1DE」と記載され、全12コアが最大3.8GHzで動作し、うち2コアは4.3GHzまでブーストアップ可能となっています。これは同SoC最上位の「X1E-84-100」と同等の数字です。なお、RAMは32GB、ストレージは512GB SSDを搭載します。

マイクロソフトが提唱する次世代AI PCの性能指標「Copilot+ PC」の要件である処理性能40TOPSを満たしており、Armベースでのソフトウェア開発やx86ベースアプリをArmにネイティブ対応させるといった作業だけでなく、AI開発用としても活躍しそうです。

Snapdragon Dev Kit for Windowsはウェブサイトで予約を受け付けています

ちなみに、ASUSAcerDellLenovoHPなどPC各社はSnapdragon X Eliteを搭載した新製品を続々と発表しています。

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