ダルビッシュ「サイドスローで日本ハム復帰」の可能性...かつて本人が語った“最悪最後、中継ぎも面白い”

ダルビッシュ有(C)ロイター/USA TODAY Sports

【日米通算200勝の原動力とこれまでとこれから】

「ファイターズのユニホームをもう一回着たいっていう気持ちは絶対あります」

ダルビッシュ有(37)は今年3月、テレビのインタビューでこう言っている。

日本ハム時代の女房役で対談相手の鶴岡慎也氏に「最後、日本でプレーしたいなって気持ちはある?」と聞かれて、「ありますよ」と即答。冒頭の言葉に続けて、「自分がここにいる理由のひとつ。北海道の皆さんもそう。その気持ちはもちろんあります」と復帰願望を口にしたのだ。

カブス時代の20年にも北海道のテレビ局の取材に「日本ハム以外には戻らないと思う。戻れたらうれしい」と答えているのだが、パドレスとは昨年2月に28年までの長期契約を締結。契約満了時には42歳になっている。

「36歳での6年契約は“超異例だ”と米メディアの間でも話題になりましたが、長期契約は1年単位の年俸を抑えるための球団のぜいたく税回避策でもあり、実際に年俸は23年の28億円超から今季は18億円とダウンしている。パドレスも実質的には3年契約、4年契約のつもりでしょう。そのときのダルの状態次第とはいえ、40歳になる5年目以降はパドレスが契約破棄に応じる可能性もあるとみています」(現地特派員)

同じく日米通算200勝を達成した黒田博樹氏(現広島球団アドバイザー)は、40歳になった15年シーズンにヤンキースから古巣の広島に復帰、プロ野球ファンを熱狂の渦に巻き込んだ。復帰後は2年間で21勝(16敗)を挙げた。

「40歳での日本球界復帰なら、今のダルの力を考えれば、黒田以上の成績は残すのではないか。17年には現役引退を示唆したこともあるが、鶴岡との対談では仮に力が衰えても、“最悪最後、中継ぎでサイドとか、そういうのも面白いかなと思ってますけど”とサイドスロー転向まで視野に入れていることを明かしています。先発へのこだわりも捨てる覚悟なら、42歳での日本ハム復帰も十分にありえます」(同)

楽しみだ。(つづく)

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そんなダルは屈強な反骨精神の持ち主として知られ、その思考回路は大谷とは正反対だ。

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