国スポ県予選 クライミング少年男女 中島夕結と森葵が優勝 【大分県】

クライミングの国民スポーツ大会(旧・国民体育大会、国スポ)の県予選が19日、サイクルショップコダマアリーナであった。少年女子で中島夕結(滝尾中3年)、少年男子で森葵(大分工業高1年)が優勝した。中島は国スポの出場が決まり、森は九州ブロック予選で勝ち上がれば国スポの出場権を獲得できる。

大会はリードとボルダリングの二つの競技を行い、競技点の合計で個人総合優勝を決める。女子は6人が参加。中島はボルタリングでは四つの課題をクリアし、リードは参加者で唯一完登に成功し、優勝を決めた。大会前日には学校の運動会があり、団長を務めた。「ヘトヘトだったけど、狙っていた優勝ができてよかった」と喜んだ。

幼い頃から父の勧めで多くの競技に触れた。運動能力が高く、どの競技もそつなくこなしたが、小学3年の頃に始めたクライミングに夢中になった。「課題をクリアしたときの達成感が気持ちよかった」と、その後は大分市内のクライミングジムに通い続けた。国スポでは「初めての大きな全国大会となるので楽しみたい」と意気込みを語った。

国スポ出場が決まった中島夕結

少年男子は10人がエントリーし、合計得点で2位以下を大きく引き離した森が完勝した。得意のリードで完登して勢いがついた。「体が軽く、スムーズに動けた」とボルダリングでも好調を維持してポイントを重ねた。

兄の影響で小学4年の頃にクライミングを始めた森。昨年の国体九州ブロック予選では、思うような結果を残せなかった。「自分の実力不足を自覚したことで、もっと練習しなければいけないと思えた」。高校入学後はクライミングに必要な筋力をつけるために、週に1度、筋力トレーニングの日を設け、握力だけでなく背筋など鍛えた。「これからは色々な大会に出て経験を積み、課題と修正を繰り返して強い選手になる」と語る。当面は国スポ出場が目標となる。

少年男子で優勝した森葵

(七蔵司)

© オー!エス! OITA SPORTS