温水洗浄便座に新しく「節湯形」JIS規格改正

by 伊森 ちづる

「温水洗浄便座」のJIS規格が改正された(画像:一般社団法人 日本レストルーム工業会)

経済産業省は5月20日に、温水洗浄便座の性能評価方法等のJIS(JIS A 4424及びJIS A 4422)の改正内容を発表した。

「温水洗浄便座」は、一般家庭での国内普及率が80%を超えたほか、国内だけでなく世界における需要も急速に高まっているという。

こうした中、消費者が期待する性能を実現するため、今般、日本提案の国際規格を基礎とし、より高度な性能評価方法を定めたJISを整備したとする。

具体的には、温水洗浄便座の快適性能と省エネ性能をより適切に評価できる試験方法に関するJISを制定するとともに、洗浄の温水が従来よりも少なく済む「節湯形」という性能区分を既存のJISに追加した。

これにより、各社が消費者に訴求している快適性能と省エネ性能を適正に評価することができるようになり、これらの性能が両立した製品の開発の促進及び普及が期待されるとしている。

今後、国際規格の初版には含まれなかった内容や改善点などについての国際提案を予定しており、性能に優れた温水洗浄便座の世界的な普及を促進し、ひいては持続可能な成長に貢献するとしている。

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