トランプ氏の「統一帝国」動画削除、バイデン陣営などの批判受け

Nathan Layne

[21日 ロイター] - トランプ前米大統領のソーシャルメディア「トゥルース・ソーシャル」に投稿された今年の大統領選に関する動画が削除された。動画にはドイツのナチス政権に関連して使用される「統一帝国」という表現が含まれていたことからバイデン陣営などが批判していた。

20日午後に投稿された30秒の動画は、21日早朝には閲覧できなくなった。関係者は動画が削除されたことを確認した。

大統領選でのトランプ氏勝利を想定した動画で、好景気や南部国境での移民取り締まりに関する新聞記事の見出しが登場する。

「統一帝国の誕生により、産業力が大幅に向上」という表現も含まれていた。

バイデン大統領は21日、ボストンで開かれた資金集めイベントで「これは(ナチス・ドイツの独裁者)ヒトラーの言葉で、米国の言葉ではない」と批判した。

トランプ陣営の広報担当、カロリン・リービット氏は20日の声明で、動画は陣営外の人物が作成し、陣営スタッフが「帝国」という言葉が使われていることに気づかず共有したと説明した。

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