見て触って! 若者のアイデア 熊本大工学部サークルが展示 JR熊本駅前で半導体産業PRイベント

国の形のパーツを手で触り、音声で国名を学べる盲学校用の教材を体験する子ども(右)=18日、熊本市西区

 熊本大工学部の公認サークル2団体が18日、JR熊本駅前広場(熊本市西区)であったイベントで、自ら開発した盲学校用の教材や拡張現実(AR)のアート作品を展示。来場した親子連れなどは、若者の技術力やアイデアに驚いていた。

 目が不自由な子どもたちの学習教材を手がける「Soleil(ソレイユ)」は、国の形をしたパーツを手で触ると、国名が読み上げられる世界地図などを出品。代表で3年の山川遼空[りょうた]さんは、「人や社会を豊かにする物作りの楽しさを伝えたい」と話した。

 ARのゲームなどを開発する「KuMA(クマ)」は、参加者がゴーグル型端末を装着して手などを動かすと、目の前の映像に立体的な絵を描ける作品の体験ブースを設置。開発に携わった4年の斧口紘也さんは「新しい技術は使う人のアイデア次第で無限の可能性がある」とアピールした。

 イベントは熊本県内の半導体産業をPRしようと、経営コンサルティングなどを手がけるデロイトトーマツグループ(東京)が新拠点「熊本半導体ビジネス室」の開設を記念して開催。県内企業のブースも並んだ。(堀江利雅)

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