豊後高田市の田染交流館に地中海料理のカフェ 地域協力隊の長浜さん、日曜限定で【大分県】

欧州で学んだ調理法と地産地消を組み合わせた料理を提供する長浜毅さん=豊後高田市田染真中の田染交流館「蔵人」
豊後高田の食材を生かした地中海料理のオリジナルメニューが楽しめる

 【豊後高田】豊後高田市田染真中の田染交流館「蔵人(くらびと)」内の農家レストランで、地中海料理を提供する日曜限定のカフェがオープンした。ミシュランの星を獲得したヨーロッパのレストランなどで調理経験のある長浜毅さん(54)=市地域おこし協力隊員=が手がける、豊後高田の食材を生かしたオリジナル料理が楽しめる。

 長浜さんは愛知県出身。北海道大大学院で農学を学んだ後、海外青年協力隊としてエクアドルで農業指導に従事した。派遣期間終了後は、料理好きだったこともあってスペインの料理学校で学び、現地のミシュランの星付きレストランで厨房(ちゅうぼう)にも立った。

 その後、ベネズエラやニュージーランドで経営したレストランは地元の料理雑誌やレストラン協会から賞を受賞するなど人気店になったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で店を閉め2022年に帰国した。

 23年に豊後高田市の地域おこし協力隊員となり、蔵人の農家レストランで運営に携わる。同レストランは地元の女性が作る和食が中心で営業日が金、土曜ということもあり、日曜に洋食を中心としたカフェをオープンする運びとなった。

 長浜さんは「田染地区は食事できる所が少なく、日曜に観光に来た人が立ち寄れる場をつくりたかった。縁あって移ってきた田染の力になれれば」と話した。

 営業は午前11時半~午後2時。メニューは前菜、スープ、自家製パン、パスタ、デザートとコーヒーで1800円(15食限定)。予約は蔵人(0978.25.5998)。

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