東三河広域経済連の「ものづくり博」 体験型展示・イベント充実 来月14、15日に豊橋で

前回のものづくり博会場

 東三河の3商工会議所、11商工会で構成する東三河広域経済連合会(事務局=豊橋商工会議所)は6月14、15の両日、豊橋市神野新田町メノ割の豊橋市総合体育館で「ものづくり博2024in東三河」を開催する。メインの企業展示では、開催テーマの「ものづくりのワクワク体験と感動を」に沿って協賛する70社が自社製品を体験できるように展示内容を工夫する。2日間で2万人の来場を見込む。(三遠)

 東三河地域の企業や団体が、自ら持つ技術や新製品の情報を発信するイベント。2年に1回開催していたが、2020年は新型コロナ禍で中止。前回22年は規模を縮小しリアル会場とバーチャル会場で並行開催した。今回は規模をコロナ前に戻し「完全復活」として開催する。

 メインの企業展示は、例えば機械装置製造のアジアクリエイト(本社豊川市)が①地震②火災消火③濁流歩行④自動車水没時のドア開閉⑤暴風⑥感電⑦煙⑧浸水―を実際に体感できる「防災体感装置搭載車両」を出展するなど、来場者が身を持って楽しめるようにする。一般市民だけでなく、地元の大学生や高校生が体験を通じて創意工夫を学べることも狙う。

 企業展示のほか、遊具としてのドローンを使った操縦体験、ロボットプログラミング体験会(16日のみ)、eスポーツ体験会(同)もワクワクを体験できるイベントとして用意する。地元の豊橋技術科学大学、愛知工科大学のキャンパス紹介や、地元同好会によるミニロボット操縦体験もある。

 セミナーも多彩に開催する。愛知県主導の「あいちスタートアップ・エコシステムの構築に向けて」(14日)は専門の講師が起業支援の内容などを紹介。中小企業による生成AI(人工知能)の活用方法や注意事項を専門家が解説する「ChatGPTのインパクト」(同)も注目を集めそうだ。

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