小野寺萌恵、パリ出場決定ならず パラ陸上女子100車いす

女子100メートル(脳性まひT34=車いす)決勝 力走する小野寺萌恵。19秒15をマークし銅メダルを獲得した=神戸ユニバー記念競技場

 パリ・パラリンピックの出場枠が懸かるパラ陸上の世界選手権第5日は21日、神戸ユニバー記念競技場で行われ、女子100メートル(脳性まひT34=車いす)決勝で、紫波町の小野寺萌恵(もえ)(北海道・東北パラ陸協)が銅メダルを獲得した。

 小野寺は予選で19秒17をマークし、組2着、全体3番目のタイムで決勝に進んだ。8人で争われた決勝は今季自己最高の19秒15を出して3位。パリ・パラリンピックの出場枠が与えられる2位以内に届かなかった。今大会での代表内定はならなかったが、今後日本に割り当てられる出場枠に応じて選ばれる可能性は残る。優勝した英国選手は16秒89、2位の中国選手は18秒95でゴールした。

 男子400メートル(車いすT52)決勝で東京パラリンピック覇者の佐藤友祈(モリサワ)は57秒98で銀メダルだった。佐藤は既に日本パラ陸連が定める代表選考基準を満たしている。

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