薬科学科を新設方針 鈴鹿医療科学大、令和8年度めど

【新学科開設について話す髙木理事長=鈴鹿市南玉垣町の鈴鹿医療科学大学白子キャンパスで】

 【鈴鹿】三重県鈴鹿市の鈴鹿医療科学大の髙木純一理事長は21日、令和8年度をめどに、同大学薬学部に4年制の薬科学科を新設したいとの考えを示した。今後、文科省に申請する。

 同日、同市南玉垣町の同大白子キャンパスで開催した、県薬事工業会との連携協力に関する包括協定調印式のあいさつの中で、明らかにした。

 現在、同大学には6年制で薬剤師養成を目的とした薬学科があり、卒業後は9割以上が病院や薬局に薬剤師として就職するという。

 一方、医薬品や化粧品の製造業など薬事関連企業に就職し、研究や開発に携わる人数は、例年数人程度で極めて少ない。

 新設を目指す薬科学科では、企業で新薬の研究や技術開発に携わる人材の育成に向けた教育カリキュラムなどで、薬学の知識を持った人材を育成していく計画。

 同学科が開学すると、東海4県の私立大学で初めてとなる。

 髙木理事長は「今回の協定締結以外にも、さらに強力な関係ができる」と話した。

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