イーライリリーの糖尿病薬「チルゼパチド」、中国で承認取得

[上海 21日 ロイター] - 米製薬大手イーライリリーは21日、糖尿病治療薬「チルゼパチド」が中国規制当局より承認を取得したと発表した。デンマーク製薬大手ノボノルディスクの「オゼンピック」との競争が激しくなりそうだ。

オゼンピックは2021年に中国で販売が承認され、香港と台湾を含む大中華圏での昨年の売上高は48億デンマーククローネ(6億9800万ドル)に倍増した。

イーライリリーは中国でチルゼパチドの販売開始時期や供給量については明らかにしていない。

チルゼパチドは同社の糖尿病薬「マンジャロ」と肥満症薬「ゼップバウンド」の有効成分。

イーライリリーとノボノルディスクは2020年代末までに全世界で少なくとも1000億ドルに達すると推定される減量薬市場で増産競争を繰り広げている。両社の肥満症薬はいずれも、もともと糖尿病薬として開発されたGLP-1受容体作動薬というクラスに属する薬剤。

© ロイター