テニス=「クレーの王様」ナダル、負傷抱え現役最後の全仏OPへ

[21日 ロイター] - 男子テニスの元世界ランキング1位でグランドスラム通算22勝のラファエル・ナダル(37、スペイン)は、現役最後とされる全仏オープン(OP)を控え自身の負傷に触れ、「準備ができたと感じたら」プレーすると述べた。

今季限りで現役を引退する意向を表明しているナダルは臀部(でんぶ)のけがで昨季の大半を欠場し、今年1月に復帰を果たしたものの、筋肉損傷で再び離脱。先月のバルセロナOPでは2回戦、マドリードOPでは4回戦まで勝ち進んだが、先日のイタリア国際では2回戦敗退を喫した。

ナダルは2005年に全仏OPで初優勝。同大会で通算14勝を誇り、クレーコートで史上最高の選手とされる。負傷のため今大会の出場が危ぶまれる状況だが「身体面では幾らか問題を抱えているものの、自分のテニス人生における最も重要な大会でプレーできないと言い切れるほどではなさそうだ」とコメント。

「現時点では不可能に思えたとしても、準備ができたと感じたら、この15年間戦ってきたものを目指し、出場するつもりだ」と語った。

© ロイター