QBタゴヴァイロアはワークアウトに「来ることもあれば来ないこともある」とドルフィンズHCマクダニエル

マイアミ・ドルフィンズのトゥア・タゴヴァイロア【AP Photo/Rebecca Blackwell】

クオーターバック(QB)トゥア・タゴヴァイロアはマイアミ・ドルフィンズのオフシーズン活動のすべてに参加しているわけではない。その結果、タゴヴァイロアが新契約を求めてホールドアウトするのではないかという憶測が飛び交っている。

しかし、ドルフィンズのヘッドコーチ(HC)マイク・マクダニエルは現地21日(火)に、タゴヴァイロアの出席状況に関する誤解を解こうと試みた。

マクダニエルHCは報道陣に「“すべて”に関する良いニュースは、それが白か黒かとてもはっきりしていることだ」とコメント。

「(タゴヴァイロアは)オフシーズンの活動のために、ここに来ることもあれば来ないこともある。両方だ」

2020年NFLドラフト全体5位指名を受けたタゴヴァイロアは、次に高額な契約延長を実現させるクオーターバックとなる可能性が高い。キャリアで初めて全試合に先発出場した2023年シーズンに、タゴヴァイロアはパスヤード(4,624ヤード)でNFL首位に立ち、キャリア最多となる29回のタッチダウンパスを記録。初めてプロボウルにも選出された。

タゴヴァイロアとドルフィンズは契約交渉を行なっているものの、まだ実現には至っていない。マクダニエルHCは、すべての人と物事の状況が分かっているのであれば今の状況でも構わないと述べている。『NFL Network(NFLネットワーク)』のキャメロン・ウォルフもまた、契約成立は間近ではないかもしれないが、双方は話し合いを続けており、最終的には契約が成立すると楽観視しているとの考えを示している。とはいえ、それが現実になるまで憶測は広がるだろう。

マクダニエルHCはタゴヴァイロアの出席について「選手とコーチの関係で重要なのはコミュニケーションだと思う」と語った。

「どんな展開になろうとも、私たちがコミュニケーションをとり、達成すべきことに対して正しく行動していれば、戦うチャンスはあると思う。今オフシーズンは私たちの関係に関していい勉強になった」

タゴヴァイロアは契約問題を理由に欠席しているのかと質問されたマクダニエルHCは、タゴヴァイロアの代わりに返答することを避け、こう話している。

「誰かの代わりに話す習慣はない。トゥアに聞いてほしい」

タゴヴァイロアは月曜日のセッションに参加したものの、火曜日には姿を現さなかった。

ウォルフによると、タゴヴァイロアは事前にマクダニエルHCから欠席の了解を得た上で、火曜日にアラバマ大学の元HCニック・セイバンが主催したゴルフ大会に参加したという。

タゴヴァイロアのチームへのコミットメントを疑問視する人たちに向けて、ウォルフはタゴヴァイロアが今オフシーズンに“10ポンドから15ポンド(約4.5kgから6.8kg)”減量し、約220ポンド(約99.8kg)になったと月曜日に報じている。キャリア序盤に繰り返しハードヒットを受けたタゴヴァイロアは、前回のオフシーズンに体重を増やした上で柔術のレッスンも受け、接触時の衝撃を吸収し、より少ない衝撃で地面に倒れ込めるようにした。しかし、ウォルフによれば、現在のタゴヴァイロアは2024年シーズンに向けて“もう少し機敏に”なり、“もう少し回避能力”をつけたいと望んでいるとのこと。

マクダニエルHCは体重を落とした現在のタゴヴァイロアの体型を気に入っている。

「結果が物語っている。彼はすらっとしている」とマクダニエルHCは語った。

この夏、タゴヴァイロアのウエストが引き締まっていく一方で、財布がさらに分厚くなるかどうかに注目だ。

【RA】

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