原油先物は3日続落、米高金利長期化観測が重し

[シンガポール 22日 ロイター] - アジア時間の原油先物相場は3日続落。米連邦準備理事会(FRB)が根強いインフレを理由に高水準の金利を長期間維持し、国内の燃料需要にマイナスの影響を与える可能性が意識されている。

北海ブレント先物は0.43ドル(0.5%)安の1バレル=82.45ドル。米WTI先物 は0.50ドル(0.6%)安の78.16ドル。

複数のFRB当局者は21日、利下げを開始する前にインフレ率が目標の2%に向けて低下していることを確認するため、あと数カ月待つのが賢明との見方を示した。

借り入れコストが高止まりすれば経済成長の鈍化につながり、原油需要を下押しする可能性がある。

米国は今週末のメモリアルデーの連休に夏のドライブシーズンが始まる。これを前にガソリン小売価格は4週連続で下落している。

市場はまた、22日にFRBの前回米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨などが公表されるのを前に、様子見ムードも強い。

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