中国と国交ある国の台湾地区との公式往来に断固反対 中国外交部

中国と国交ある国の台湾地区との公式往来に断固反対 中国外交部

中国外交部。(資料写真、北京=新華社記者/李賀)

 【新華社北京5月22日】中国外交部の汪文斌(おう・ぶんひん)報道官は21日の記者会見で、中国と国交のある国の一部議員や元高官らが中国台湾地区の頼清徳氏のいわゆる「就任式」に出席し、または「祝意」を表したことについて質問を受け、「中国と国交のある国が台湾地区といかなる形であれ公式に往来することに断固反対し、必要なあらゆる措置を取り、自らの利益を断固守る」とし、次のように表明した。

 一部の国と政治屋の誤った言動は「一つの中国」原則と国際関係の基本準則に反し、中国の内政に対する乱暴な干渉であり、中国の主権と領土保全を損ない、台湾海峡の平和と安定を脅かすもので、中国は強く非難する。

 「一つの中国」原則は中国が世界各国と関係を発展させる政治的基礎であり、前提だ。「一つの中国」原則の意味は明確で、それは世界に中国は一つしかなく、台湾は中国の領土の不可分の一部であり、中華人民共和国政府が全中国を代表する唯一の合法政府であるということだ。われわれは関係国と関係の政治屋に対し、台湾に関わる問題で政治的操作をやめ、「台湾独立」分離勢力に誤ったシグナルを送るのをやめ、国際的な信義に反し、「一つの中国」原則を空洞化する誤った行為をやめるよう厳正に要求する。

 最近、多くの国の政界要人や各界の人々が集中的に発言し、「一つの中国」原則厳守をあらためて表明し、「台湾独立」分離に反対し、国家統一を目指す中国の正義の事業を断固支持し、国際社会の正義の声を発している。これは国際社会が「一つの中国」原則を堅持する基本的構図が動かないことをあらためて示している。「一つの中国」原則を侵すことはできず、中国統一の大勢は不可逆だ。「台湾によって中国を抑え込む」のは火遊びで、必ず自らを焼き滅ぼし、自業自得の結果になる。中国は必要なあらゆる措置を取り、自らの利益を断固守る。

© 新華社