大谷翔平 MVP1位ベッツを猛追 MLB公式サイトが2回目模擬投票結果を発表

ベッツ(左)と大谷のMVP争いはシ烈だ

MLB公式サイトは21日(日本時間22日)に「最新のMVP世論調査では、ナ・リーグで稀な戦いが勃発していることを示している」と題し、今季2度目の「MVP模擬投票」の結果を発表した。ドジャースの大谷翔平投手(29)は前回から変わらず2位だったが、1位のムーキー・ベッツ内野手(31)と接戦になっている。

模擬投票は関係者や専門家ら43人による投票で、1位から順に5―4―3―2―1とポイントが与えられる。1位のベッツは1位票を23票集め、大谷は18票獲得。その差は1位票1票分で5ポイント差だ。

「大谷は右ヒジ手術からの回復中のため今年は登板していないが、だからといって4年間で3度目のMVP獲得に向け力強いプレーをすることは妨げられていない。このスーパースターは攻撃面でキャリア最高のスタートを切り、打率(3割5分3厘)、長打率(6割5分3厘)、OPS(1・077)、安打(67)、塁打(124)でMLBトップとなり、本塁打(13)はナ・リーグ2位。11盗塁も記録しており、MLB全体で本塁打と盗塁の両方で2桁を誇る唯一の選手だ」

4月22日(同23日)に発表された1回目の結果、45人中41人から1位票を集めたベッツが1位で、大谷は2位ながら1位票はゼロだった。大差がついていたと見られるが、接戦になったのは大谷の打撃のインパクトが強いからだろう。

また、このまま順調に2人で競り続ければ、メジャーでは2000年のジャイアンツ以来、25年ぶりとなるチームメート同士のMVP1、2位となる。00年はバリー・ボンズ(打率3割6厘、49本塁打、106打点)とジェフ・ケント(打率3割3分4厘、33本塁打、125打点)が争い、結果はケントが1位票を30票中22票を獲得し、自身初のナ・リーグMVPを受賞した。

また、ベッツ(18年=レッドソックス)、大谷(21、23年=エンゼルス)ともア・リーグでのMVP受賞歴があるため、どちらが受賞した場合でも、米野球殿堂入りしているフランク・ロビンソン(1961年レッズ、66年オリオールズ)に次ぎ、史上2人目の両リーグでMVPを獲得した選手として歴史に名を刻むこととなる。ワールドシリーズ制覇を目指す中、2人の熱い争いはチームにとって大きなプラスだ。

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