井上尚弥「世界最強ランク」PFP1位返り咲きの条件はフェザー級転向か

井上尚弥

ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(31=大橋)は再び「世界最強」に返り咲けるか。

世界でもっとも権威ある米専門誌「リング」が定めるパウンド・フォー・パウンド(PFP、階級差のない最強ランキング)で、9日にトップに復帰した井上は、世界ヘビー級4団体統一戦(18日=日本時間19日)でタイソン・フューリー(35=英国)に勝利したオレクサンドル・ウシク(37=ウシク)に1位の座を奪われて2位に陥落した。

この〝トップ交代〟に多くの関係者やメディアが激しい論争を繰り広げている中、専門メディア「BOXING SOCIAL」は4団体統一を果たしたボクサー5人のチャンピオンランキングを発表。井上は4位(男子では3位)にランクイン。その解説で「井上の功績を考えると、4位にランク付けするのは大罪に思えるが、少なくとも今のところは彼よりも上位の選手たちを上回るには十分ではない」と指摘した。

同ランキングの2位は世界ウエルター級で昨年に4団体統一を果たしたテレンス・クロフォード(36=米国)で、1位はウシク。同メディアは「井上は当然ながら世界的スーパースターであると考えられている。しかし4ベルト時代に偉大なファイターとして浮上するには、フェザー級でもこのフォームを再現しなければならない。彼にはそうする時間がある」と伝えていた。

井上は年内はSバンタム級にとどまるプランで9月と12月に試合を予定しているが、PFPで再びトップに立つには階級変更が必要なのかもしれない。

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