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県内初となる公立の夜間中学の開設を進める県教委が設置した、有識者らによる意見交換会の初会合が21日、県庁で開かれた。会合は2024年度中に数回開催され、夜間中学の在り方などを議論する。
夜間中学は義務教育を十分に受けられなかった人が学び直す場。県教委は26年4月、栃木市の学悠館高内に開校を予定している。
意見交換会は4月下旬に設置した。学校関係者や識者ら10人で構成、座長には宇都宮大共同教育学部の佐々木和也(ささきかずや)教授が就いた。
この日の初会合の冒頭で阿久澤真理(あくさわしんり)県教育長は「夜間中学が担う役割や他の主体と連携すべきことなど、幅広く検討していきたい」とあいさつした。公開することで率直な意見交換ができないなどとして、大半は非公開で行われた。
会合終了後、佐々木座長は「誰一人取り残さない社会をつくっていくために議論を重ねてほしいという意見などが出た」と説明。今後について「県民の期待に沿えるように意見交換会を有意義なものにしたい」と話した。