鹿沼・粕尾小児童32人 田植えに挑戦、先人の苦労思う 秋には稲刈り

真剣な表情で苗を植える児童たち

 【鹿沼】粕尾小の全児童32人が20日、下粕尾、農業太田勝晴(おおたかつはる)さん(71)方の水田で田植え体験を行った。

 地域の資源や住民と触れ合い、児童の郷土愛を育てるのが目的。これまでは5、6年生が隔年で実施していたが、今年から全児童で行うことにした。

 3100平方メートルの水田の一角で児童たちは、泥に足を取られ顔を泥まみれにしながら苗を植え付けた。6年戸室陽翔(とむろはると)さん(11)は「年下の子にも教えられた」、同横塚翔太郎(よこづかしょうたろう)さん(11)は「昔の人の大変さが分かった」と話した。

 秋には稲刈りも体験し、収穫した米は授業内で調理して味わうという。

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