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HiClub株式会社が運営するSNS「GRAVITY」において、サービスを宣伝するアプリ広告内で第三者のコンテンツを無断で使用していたことが権利主による告発によりわかった。
今回無断使用が行われたのは、2019年まで講談社「週刊ヤングマガジン」にて連載されていたマンガ作品『ハレ婚。』の画像。原作者のNONさんが自身のXを通じてこの件を証拠の画像付きで19日に報告。サービスの運営会社であるHiClub社へ報告と謝罪文を求めるメールを送った上で、法的対応も辞さない姿勢を示した。
その後、同投稿のリプライにてメールに返信があったとする進捗を寄せ、当該広告は削除対応を行ったとしつつも「内容に誠意があるものとは判断できませんでした」として、同社に対して約300万円の損害賠償を講談社との協議の上で請求したと報告。さらに、一連の追伸として賠償請求に応じる旨を得られたとし、請求の確認し次第、告発投稿の削除も行うとしている。
今回発覚したSNS「GRAVITY(グラビティ)」とは何気ない日常を気軽にシェアする“やさしいSNS”として、匿名性を有しながらも、独自の「性格診断テスト」により共通の趣味や自分と似た価値観をもつユーザーと繋がることができ、コミュニティ形成や音声チャットなどが行える。
GRAVITYは2021年以降、TikTokやInstagramなどのSNS媒体にてインフルエンサーマーケティングや広告展開によりユーザー数を伸ばしており、ユーザー数は500万を突破。GRAVITYを巡っては過去にも、広告を含むサービス全体の品質管理体制に疑問を呈する声が利用者拡大とともにしばしは話題になっており、運営元が中国の検索大手の国内法人と関与する可能性が高く、実質的な運営の所在を含めた指摘が行われていた。
広告は多様なバリエーションが存在することから、同様の無断使用は「氷山の一角では」などと心配する意見が寄せられており、どのようなプロセスで問題が発生したのかにも関心が寄せられている。なお、執筆時点で公式声明などは公表されていない。