楽天0-21歴史的惨敗が呼ぶ激震! 親会社も1-3月5期連続赤字で“身売り説”飛び交う

大惨敗(C)共同通信社

<身売りを決断した三木谷!>

ネットにはそんな書き込みもあった。

楽天が21日のソフトバンク戦で歴史的大敗を喫した。先発のポンセが四回途中までに12失点の大炎上。その後の3投手も火に油を注ぎ、終わってみれば0-21の大惨敗である。1試合20失点以上は“寄せ集め集団”と言われた球団創設1年目の2005年の開幕2戦目に0-26でロッテに敗れて以来の屈辱。

試合後の今江敏晃監督(40)は「あまりにもふがいない試合。応援してくださるファンのみなさんに本当に申し訳ない」と頭を下げるしかなかった。

《高校野球の地区予選じゃないんだから》《早く身売りした方がいいよ><激怒したミッキーが今江監督を呼びつけてその場で辞表を書かせたりなんかして……》と、ネットは大荒れとなったが、こうした書き込みが単なるファンのストレス発散で片づけられないところが、この球団の厄介なところだ。

「なにしろ三木谷オーナーは、サッカーJリーグでもヴィッセル神戸の監督を1年半で5人も代えるような人ですからね。楽天は今年、球団創設20周年の節目の年。13年のリーグ優勝、日本一以降、すっかりBクラスに定着している球団に対し、自身のSNSで何度も“今年こそは”と奮起を促していた。楽天のコーチ陣入れ替えのカンフル剤は年中行事のようなもので、昨年も5月に一、二軍の打撃コーチを配置転換し、7月には投手コーチの入れ替えもやった。今回も大ナタが振るわれる可能性は高いでしょう」(球団OB)

いや、果たしてそれだけで済むのか。

本体の楽天グループは今月14日に発表した24年1~3月期の連結決算で最終損益が423億円の赤字。赤字幅は前年同期の825億円から縮小したものの、最終赤字は同時期として5期連続となった。ホリエモンこと実業家の堀江貴文氏が球団の身売りに言及し、一部メディアでも球団売却の可能性が報じられている。

昨季終了後には、チーム内でのイジメ、パワハラが発覚し、首謀の安楽智大が解雇された。チームの顔とも言うべき田中将大にも火の粉が飛び、その田中将はコンディション不良を理由に今季の一軍登板はなく、復帰のメドも立っていない。

球団イメージを悪化させる材料には事欠かないところへもってきて、この日の歴史的惨敗だ。3連敗で5位に低迷する楽天が風雲急を告げてきた。

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